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【第87回土浦全国花火競技大会 直前企画】「土浦の花火」2連覇なるか!?王者が目指す「さらなる高み

「土浦の花火」直前企画,今年は競技大会での優勝そして内閣総理大臣賞を目指す花火師さんの思いをテーマにお届けします。

今回は,昨年の第86回大会で内閣総理大臣賞を受賞し,2年連続の受賞を目指す,「野村花火工業」の野村陽一さんに,「土浦の花火」に向けての意気込みなどをうかがいました。

——「大曲の花火」は自由玉の部で優秀賞,創造花火の部で入賞という結果でした。感想をお聞かせください。

10号玉の芯入割物は出が悪かったし,創造花火は大人しすぎちゃった。
3連覇がかかってたからいいものを出そうとやってきたけれども,力が入りすぎるのもダメなんだよね。
それが花火の難しい所で,競技でいいものを出そうと思ったのがだめで,普通にやった方が良く出るというように,難しい面があるな。
『野村花火工業工場内に並べられた花火玉』の画像
『第86回大会 野村花火工業の10号玉』の画像

——「土浦の花火」に向けての意気込みをお聞かせください。

やっぱり他社にはないものを持ってこないと評価されないと思うんだよね。
多重芯をきちっと出すのは一番技術の力が強いんだよ。五重芯になると技術が難しいのでその分,良く出れば評価される。
土浦の10号玉は,どのようにして日本の伝統的な菊型の花火を正確に出すかというのが見所。一発勝負だから芯をたくさん入れて。それが本当の技術力。
スターマインのテーマは「旋風」。風のイメージ。企画力とか演出力が大事になってくる。土浦のスターマインは,前は迫力が求められていたけど,最近は感性を問われていると思う。400発を目一杯上げても意味なくなっちゃう。やっぱりスターマインは曲,内容とストーリー,タイトル,花火が全て合って高く評価されるから。
新しいものを期待される重圧感を感じるけど,出るからには勝負の世界だから,優勝しないと。期待外れの時もあるけど。

——今年の「土浦花火づくし」を担当されるということで,見所を教えてください。

平成最後の大会なので,未来を明るくするような,希望にあふれたスターマインになればいいなと。あとは見てのお楽しみで。

『第86回大会 野村花火工業のスターマイン』の画像
『野村花火工業の 野村陽一さん』の画像

最後に,野村さんの意気込みを色紙にしたためていただきました。

書いていただいた言葉は「さらなる高みを目指して」。

毎年新作にチャレンジして大会連覇を成し遂げている野村さんのお話からは,花火業界を牽引する者として,今の立場に満足せず,常に新たな試みを続ける姿勢を感じました。

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